CMSは世界に1種類だけではないので、どれが自分のサイトに適しているのかあらかじめ把握しておきたい方もいるでしょう。今回は、WordPress以外でホームページ構築のときに使われるCMSをピックアップしましたので、種類や違いに興味のある方はチェックしてみて下さい。
CMSとは何か?
CMSとは、コンテンツ管理システムのことです。このシステムにより、簡単にホームページを制作できたり、記事をアップできたりするようになりました。
通常、Web制作にはHTMLやCSSといった知識は必要不可欠です。もちろん、記事においても文字を入力しただけでは見やすいコンテンツをWeb上にアップすることはできません。しかし、CMSの登場により、文字を入力したり、画像を貼り付けたりしてアップロードすればコンテンツを公開することが気軽にできるようになりました。つまり、このシステムを利用すればエンジニアだけでなく、事務員なども記事を簡単に作成できるというわけです。
WordPress以外にどのようなCMSがあるのか?
では、早速WordPressのほかにどのようなCMSがあるのかピックアップしていきます。
Joomla
世界で人気があり、ホームページ制作をするときに利用されることが多いです。そのため、世界の中小企業のホームページで頻繁に採用されています。
特徴のひとつとして挙げられるのが、信頼性の高さです。オープンソースソフトウェアなため、ハッキングの対象になることもありますが、もし、脆弱性が見つかった場合、セキュリティパッチを早く作成して公開してくれます。そのため、セキュリティ上の危険が発覚したときもアップデートをすることで安全にサイトを運用できます。
また、WordPressよりもデザインに個性を出しやすいという点も特徴です。Joomlaはメニューごとにテンプレートを変更できますので、細かくデザインを変えることができます。そのため、自分の希望に近いデザインを取り入れやすくなっています。
一方で、管理画面が複雑というマイナスな面もあります。そのため、Web初心者が利用すると難しさを感じる可能性があります。
Drupal
企業サイトで頻繁に使われるCMSで、人気があります。特徴は多言語に対応している点です。対応している言語の種類は80以上にも及びます。そのため、日本だけでなく、世界中に商品を販売しているショップやサービスを展開している企業は利用しやすいでしょう。
そのほかにもSEO対策ができる機能が豊富にある点も特徴のひとつです。例えば、コンテンツURLの最適化をおこなってくれます。これにより、意味のあるワードでURLを設定できます。また、アクセス解析やサイトマップ作成機能などもあるため、検索順位上位を狙いたい人にもおすすめできます。
魅力が多いですが、プログラミングの知識が求められることもあるため、学習コストが高いです。また、モジュール同士の衝突でトラブルが起きるというデメリットもあります。
Magento
世界のECプラットフォームとして高い人気があります。日本ではEC-CUBEが人気ですが、世界に視点を向けるとMagentoが世界シェアNO.1となっています。
最大の特徴はテキストよりも画像が重視されている点です。そのため、テキストよりも画像で商品の魅力を伝えたいサイトに向いています。また、各国の税率に対応しているので、消費税の対策もしやすいというメリットがあります。
さらに、コミュニティが充実している点も特徴のひとつです。日本語コミュニティが設けられており、わからないことやトラブルを簡単に尋ねることができます。そのため、運用もしやすいでしょう。
しかし、英語力が求められます。マニュアルは英語ベースとなっているので、英語が苦手な人は制作会社と協力して構築することをおすすめします。
Shopify
世界のショップASP構築のときに活用されることが多いです。特徴は、デフォルトの段階でユーザーインターフェースが使いやすいなっています。通常はカスタマイズをして使いやすいユーザー情報入力画面を作成します。カスタマイズにはWebに関する詳しい知識が必要になることもありますが、Shopifyならその手間が省けるので初心者でも利用しやすいです。
また、様々な決済方法に対応しているというメリットがあります。例えば、AmazonPayやApplePayなどです。そのため、決済に対して柔軟に対応できるサイトを作りたい人にもおすすめのCMSとなっています。
一方で、ポイントシステムがないというデメリットもあります。また、クレジットカード情報を記録できないので、購入者はその都度クレジットカード番号などを入力しなければなりません。
Blogger
昔から有名なブログサービスです。そのため、認知度は非常に高くなっています。特徴は、広告が強制ではないという点です。そのため、広告を表示させないブログを立ち上げることができます。また、HTTPSを簡単に使用できるという点も特徴です。HTTPSにすることでサイトが表示されたときに鍵のマークのアイコンが付きます。安全なサイトであることを示すことができるのでユーザーは安心してブログを読むことができます。
このようにメリットはありますが、現在では使用している人が減少しています。その理由はモバイルフレンドリーではないからです。スマホを利用してWEBサイトにアクセスする人が半分以上を占める昨今、SEOの観点からも利用をおすすめしない人が多くなっています。
Squarespace
世の中にあるCMSは、ドメインやサーバー、テンプレートなどの要素がそれぞれの企業で共有されることが多くなっています。例えば、サーバーはA社、ドメインはB社といった具合です。しかし、SquarespaceはドメインやサーバーなどWebサイトを立ち上げるときに必要なすべての要素がSquarespace社によって提供されます。
特徴は安定性です。1社がすべての要素を提供しているため、プラグイン同士が衝突し合ったりすることがありません。また、アップデートも自分で行う必要がないため、安定したサイト運営ができます。
一方で、利用には費用がかかるというデメリットがあります。しかし、月額12ドルなので比較的安価に運用が可能です。
日本でよく使われているCMS
ここまでCMSを比較しましたが、日本では何が1番人気なのか気になる方もいるのではないでしょうか。下記の画像を見ればわかるように、1番人気はWordPressです。
出典:W3Techs 「Distribution of content management systems among websites that use Japanese」
日本でのシェアは84.5%にも及び、ほとんどのサイトでWordPressを使用していることがわかります。そのため、特別な理由がない限り、WordPressを利用するといいでしょう。また、デザインに関しても制作会社に依頼をすればゼロベースで作成してくれるので、好みのデザインでサイトを立ち上げやすいというメリットがあります。もっと詳しくWordPressのメリットを知りたい方は、こちらのページでご紹介していますので、ぜひチェックしてみて下さい。
世界で人気のあるCMS
世界に目を向けても人気のあるCMSはWordPressです。ついでJoomla、Drupalとなっています。
出典:W3Techs 「Usage of content management systems」
世界シェアも60%を超え、WordPressはとても人気のあるCMSであることがわかります。
まとめ
無料・有料で利用できるCMSはとても多いですが、基本的にWordPressを利用すれば不便少なくサイトを立ち上げることができます。また、WordPressであれば、テーマ作成や運用に対応してくれる制作会社も多いので、制作会社に作ってもらいたい、運用をお任せしたいという方にもおすすめのCMSとなっています。
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