ドメインを取得する場合、選択肢は大きく分けると新規か中古の2択です。この中でも中古ドメインの取得について検討されている方は多いのではないでしょうか。これからWebサイトを立ち上げたい方のために、今回は中古ドメインを中心に解説するので是非参考にしてみてください。
中古ドメインとは?
Webサイトを公開する時には必ずドメインが必要になります。ほとんどの場合、1年更新で料金を支払う必要がありますが、更新料を支払わなくなると期限切れとなり、誰でも早い者勝ちで使用することが可能になります。このように、別の人が運営していたサイトのドメインを第三者が取得した場合、中古ドメインと呼びます。
中古ドメインのメリット
選び方さえ間違わなければ、中古ドメインには様々なメリットがあります。では具体的にここでは3つのメリットをご紹介します。
労力や時間をかける必要がなくなる
これは中古ドメインの選び方が重要になりますが、ドメインの質が良ければ手に入れた段階で検索エンジンの評価対象になる可能性が高くなります。例えば新規取得の場合、バックリンクを積み重ねる作業はとても大変です。手間をかけなければならないので、途中で諦めて放置してしまう方もいます。中古ドメインなら、購入にある程度の費用は必要ですが、時間や労力を考えればコストパフォーマンスは優れていると言えるのではないでしょうか。
検索エンジンからの評価対象になる可能性がある
Webサイトを公開する場合、ユーザーに閲覧されないと意味がありません。検索順位というものが重要になりますが、上位に検索される方法の一つに中古ドメインがあります。中古ドメインを購入すれば必ず上位に上がるわけではなく、継続的なSEO対策に関しては必要です。しかし、良いバックリンク資産や過去の検索順位を引き継いでいる場合にはWebサイトを公開した時点で上位に表示されることはあります。特にSEOを重視したWebサイトを作成したいのであれば中古ドメインも視野に入れておくといいかもしれません。
バックリンク資産を得られる
バックリンクは、Webサイトの検索順位の決定材料としてとても重要視されているものです。中古ドメインの場合、何を選ぶかが重要ですが、新規に比べるとバックリンクの数や質などが上回っています。そのため、中古ドメインの最大のメリットはこのバックリンク資産と言っても過言ではないでしょう。
中古ドメインのデメリット
先ほどはメリットについてご紹介しましたが、残念ながらデメリットとなる点もいくつかあります。購入について考えている方は注意点も事前に把握しておきましょう。
検索順位低下のリスクもある
中古ドメインを購入することの最大のリスクが、検索順位の低下です。これはSEO上級者でも原因が分からない現象と言われています。例えば、購入後Webサイトを公開してしばらくしてから問題が発生するなどがほとんどです。これらは法則を掴むことが難しいと言われており、中には「もうダメだ」と諦めてしまう方もいますが、適切な管理や運用を対策することで問題が解決できることも多々あります。もし問題が発生してしまった場合は冷静になって考えることが大切です。
人気の中古ドメインは価格が高いことも
中古ドメインの価格はピンキリです。中には無料で販売されているものもあれば、多額の費用が必要になるものも存在しています。詳細な情報としては、実績などがあまりないドメインに関しては価格も低いのが現状です。一方、Webサイトへの訪問者が多く、たくさんの利益を得ていたサイトのドメインなどは安価で購入することは難しいでしょう。そのため、それなりに質の良いドメインを選びたいと思っている方は、それなり費用は用意しなければなりません。
文字列を選ぶことができない
新規取得の場合、ドメインの文字列は好きなものを自由に選ぶことができます。しかし、中古で出回っているものに関しては、一切変更することはできません。基本的にこれから始めようと思っている新サービス名に完全一致しているものは存在しないと思うので、文字列やブランドイメージを気にされている方に関しては中古ドメインは向いていません。
失敗しない中古ドメインの選び方とは?
中古ドメインは何を選んでもいいと言うことはありません。事前に重要ポイントを押さえておいた方が後々後悔することもないので、ここでは失敗しない選び方のコツをご紹介します。
SEO対策重視なら被リンクの質をチェック!
SEO対策を最も重視している方がチェックしたい項目としては「ドメインごとの被リンク数が多いこと」です。被リンクの質が良いドメインに関しては検索順位も高くなる傾向があります。必ず上位表示できるとは断言できませんが、質が悪いものよりも上位を狙えるので事前にチェックしておいた方が安心です。
ドメインパワーのスコアも見逃さないように
選び方として次に重要になるのがドメインパワーです。それぞれ数値は異なりますが、一般的に40以上あるものが理想とされています。特にSEO対策を重視されている方はこの数字もチェックしておいた方がいいでしょう。
ドメインパワーを調べる場合は、「Ahrefs(エイチレフス)」と呼ばれている被リンク分析や競合調査が可能なツールを使用すると便利です。
ドメインの運用履歴もチェックしよう!
中古で購入する場合、運用履歴も確認しておくことが大切です。重要項目としては、3年以下のものはなるべく選ばないようにしましょう。理由としては中古ドメインとしての効果があまりないからです。3年以下のものを選ぶなら、新規取得でもそれほど効果は変わりません。また、歴は長ければ長いほどいいと思っている方もいますが、10年以上も経過しているものは以前の業種感が強すぎると言った問題が発生します。そのため、なるべく3年以上10年未満の購入がおすすめです。
Googleからの警告やペナルティを受けていないかのチェック!
SEO対策に効果的な選び方としては、Googleからの警告やペナルティを受けていないかが重要なポイントとなります。基本的に問題がある場合、検索順位はどれだけ頑張っても上がってこない可能性があります。そのため事前に調べることが大切ですが、調べ方としてはSEOツールとして有名の「Spam Score(スパムスコア)」を活用してみてください。そこでスパムスコアが高いような場合はペナルティを受けている可能性があるので注意が必要です。基本的には1%~40%未満が理想な数値となります。
文字列の確認も忘れずに!
「中古ドメインだし文字列は何でもいいや」と適当に選んでしまうと、後々大変なことになる可能性があります。例えば「gakjgoaiet.com」のような意味不明な文字列のドメインはスパムの可能性が高くなります。SEO対策には大きな悪影響を与えてしまう可能性もあるので、文字列もある程度はチェックしておいた方が安心でしょう。
まとめ
今回は中古ドメインの購入を検討されている方のために、メリットやデメリット、選び方のポイントを具体的に紹介しました。新規取得か中古ドメインのどちらを購入しようか迷っているという方もいると思いますが、悩んでいる方は実際に新規と中古の比較をしながら自分にとって後悔しないものを選んでみてはいかがでしょうか。
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