インターネット上には様々なサイトが存在していますが、その中の約4分の1にWordPressが使用されています。W3Techsの調査によると、2017年12月の時点においてWordPressの世界シェアは29.2%となっています。
主にホームページ制作やブログの構築などに活用するためのCMS(コンテンツマネージメントシステム)ですが、カスタマイズのしやすさからたくさんの方に支持されています。
WordPressは便利なコンテンツマネージメントシステムではありますが、その反面でプラグインなどを利用する際には注意しなければならないことがいくつかあります。
今回はWordPressのプラグインを使用する際に気を付けたいポイントを紹介します。
WordPressプラグインを利用する時に気を付けたいポイント
WordPressのプラグインを使用する上で知っておきたい注意点は大きく分けると4つあります。
ここでは具体的に何に気を付けなければならないかについて紹介するので、プラグインの利用を検討している方は参考にしてください。
ハッキングに注意
WordPressってハッキングされるの?とびっくりされた方も多いと思いますが、実はプラグインをインストールすることでウイルス感染してしまうケースなども出ています。
例えば、プラグインをインストールしたことによって、サイトを閲覧したユーザーがフィッシングサイトに飛ばされるといった被害に遭ったり、怪しい広告がWebサイトに表示されたり、WordPressにログインできなくなったりすることもあります。
プラグインは簡単にインストールできますが、セキュリティのことも考えないと様々な被害に遭うこともあります。
会員情報や個人情報を抜き取られた後では遅いので、ハッキング被害に遭わないためにも慎重にプラグインを選ばなければなりません。
WordPressのセキュリティ対策についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
表示速度
WordPressは、様々な機能を加えながら日々進化をしていく動的なCMSです。静的ではないので常にデータベースに負荷をかけてしまいます。負荷をかけ続けるとどうなるかと言うと、Webサイトの表示速度が遅くなってしまいます。
表示速度を全く気にしない方もいますが、放置しておくと制作したホームページやサイトにアクセスしてくれる検索ユーザーが少なくなるといったケースが出てくる可能性もあります。
なぜなら、表示速度はSEOに関係するからです。簡単に考えて、表示速度が速いサイトか遅いサイトかどちらかを選ぶとしたら、ほとんどのユーザーが快適で速く表示されるサイトを選ぶでしょう。SEOとしての評価も悪くなるので、遅く表示されるサイトはどんどん順位が下がり、誰からも見られないサイトになってしまいます。
表示速度が遅くなるのには様々な原因がありますが、その中でもデータベースに負荷をかけやすいプラグインの導入を挙げることができます。プラグインは処理に時間がかかるため、結果としてウェブサイトの表示速度に影響を与えます。表示速度を遅くしたくない方は、プラグインの導入が本当に必要なのか考えることが大切です。そして、どうしても導入したい方は、表示速度にあまり影響を与えないプラグインのセレクトをオススメします。
ちなみに、プラグインだけではなく、表示速度はサーバーの選択によっても大きな影響を受けます。こちらの記事でWordPressのサーバーについて詳しく紹介していますので、興味のある人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
アップデートは頻繁に
WordPressはセキュリティの脅威にさらされており、便利な反面危険なコンテンツマネージメントシステムです。特にプラグインを導入する際には危険な点がいくつもあるので慎重にならなければなりません。
選ぶ際にはハッキングがされにくいこと、表示速度に影響しないことなどが重要ですが、それに加えてアップデートも頻繁に行われるかチェックしておきましょう。アップデートはとても大切で、定期的に行えばセキュリティの脅威にさらされていても危険を回避することができます。アップデートの頻度はプラグインによって変わりますが、間違ってもアップデートが止まってしまうような信頼できないプラグインの導入は避けましょう。
また、プラグインとウェブサイトの相性が悪い場合、アップデートに成功をしたとしてもサイトが表示されないといったトラブルが発生することがあります。アップデートも大切ですが、相性の良いプラグインを探すことも大切です。
WordPressの公式登録をなるべく使う
プラグインは公式のものから非公式のものまでありますが、できる限りWordPressで公式登録がされているプラグインの使用をオススメします。非公式のプラグインをオススメしない理由としては、セキュリティ面での不安要素が多いからです。どんなウイルスが組み込まれているか分からないので、なるべく非公式のプラグインは避けることをオススメします。
WordPressには、公式登録されているプラグインが55,899個もあります。すべて高性能で使えるプラグインとは限りませんが、正しい選択ができれば、今以上に快適で自分に合ったデザインのサイトに仕上げることもできるでしょう。
おすすめのプラグイン
WordPressのプラグインは5万点以上あり、全てをチェックしながら選ぶのには相当な時間がかかります。そこでここではオススメのプラグインを6つご紹介するので、何を導入すべきか迷っている方は参考にしてください。
①スパムコメントを防ぐ!「Akismet」
コメント欄を開放している方の中でスパムコメントを防ぎたいと思っている方は、Akismetの導入をオススメします。
特にアクセスが多いサイトは迷惑なコメントが多い傾向にあります。トラブルを防ぐためにもAkismetを導入し、対策しておくといいでしょう。
②集客には欠かせない「All In One SEO Pack」
サイトやブログを制作する際に、SEOの設定が面倒だと思っている方も多いのではないでしょうか?All In One SEO Packはそんな面倒なSEOの設定を簡単にしてくれるプラグインです。WordPressを使用するなら、導入しても損はしないプラグインとなっています。
③サイトマップ作成を簡単に!「Google XML Sitemaps」
Googleに自身のサイトを登録する場合、検索エンジンがサイトをインデックスすることで無事登録されますが、近年ではインデックスされないといったケースも多く見受けられます。
理由は様々ですが、その中の一つにGoogle側がサイトの情報を読み取れていないという原因が考えられます。せっかく作成したサイトが登録されないのはショックですよね?こういったことにならないためにも、正確に情報を読み取れるようにしてくれるGoogle XML Sitemapsのプラグインを導入することをオススメします。簡単に導入できますし、実績も高いことから多くのサイトで取り入れられているプラグインです。
④タグを簡単に挿入「AddQuicktag」
AddQuicktagについて簡単に説明すると、よく使うタグやコードをボタン1つで呼び出せるプラグインです。これがあることで作業効率がグッと上がりますし、初心者でもWordPressを使用しやすくなります。魅力的なプラグインなので、たくさんの方が取り入れています。
⑤お問い合わせフォームを簡単作成「Contact Form 7」
お問い合わせフォームはそもそも必要か?と思っている方もいますが、ユーザーからの声を直接届けてくれる便利な機能なので、できれば導入をオススメします。
Contact Form 7があれば、面倒なお問い合わせフォームの作成も簡単にできます。
⑥画像を自動圧縮「EWWW Image Optimizer」
サイトのコンテンツに画像を使うことで、見栄えが良くなるなどのメリットがあります。しかし、良い部分ばかりではなく、逆に読み込みが遅くなるといったデメリットもあります。
こういった画像による悩みを解消してくれるのがEWWW Image Optimizerです。EWWW Image Optimizerを導入すれば、写真をアップロードすれば自動的に圧縮をしてくれるため、自分で画像を一枚一枚圧縮する手間を削減できます。また、ページの読み込み速度も早くなるのでおすすめのプラグインのひとつです。
まとめ
今回はWordPressのプラグインについて中心に紹介しましたが、便利な反面気を付けなければならないことも多々あります。特にプラグインの選び方は慎重に行うことが大切なので、これからプラグインの導入を考えている方は、ここで紹介したポイントもチェックしながらセレクトしてみてください。
Udemyを実際に体験した方の感想記事もぜひご覧ください♪