WordPressとは?
WordPressとは、HTMLやCSS、PHP、JavaScriptといったWeb開発に関する知識がない初心者でも簡単にホームページやブログを運営できるようにサポートしてくれるシステムのことです。一般的にこれらのシステムのことをCMS(コンテンツマネジメントシステム)と言います。
導入することでサイトのデザインを簡単に作ることができたり、HTMLを記述しなくても記事をライティングできたりするというわけです。つまり、WordPressなどのCMSを導入すれば、Webサイトの管理が容易になります。
CMSと一言で言っても世界中には数多くの種類が存在しますが、WordPressの人気はほかのCMSに比べて高くなっています。
W3 Techsの調査によると、世界中で運営されているトップ1千万サイトの中で実際にWordPressが使用されている割合は29%です。
この統計データを見ればわかるように、WordPressは世界中から支持されているCMSと言えるでしょう。
WordPressのメリット
WordPressを使ったことがない初心者の中には、WordPressを導入することでどのようなメリットがあるのか知っておきたい方もいるのではないでしょうか。これから、WordPress導入のメリットを具体的に解説していきます。
①ホームページ制作の知識がない方でも簡単に編集ができる
WordPressを導入すれば、ホームページ制作の知識がない初心者でも簡単にWebサイトを構築できます。初心者がホームページ制作を実際に行うとなると、HTMLやCSS、JavaScriptやPHPといったWeb開発に必要な知識を身に付ける必要があります。
もちろん、これらの知識は初心者が短期間で容易に習得できるものではありません。
もし、WordPressを導入すれば、これらの知識は求められませんし、ボタンひとつで記事を投稿することができたり、サイトデザインを準備したりすることができます。
②プラグインが豊富に揃えられている
プラグインが豊富という点もメリットです。初心者の中にはプラグインという言葉をはじめて聞くという方もいるでしょう。プラグインとは、Webサイトや管理画面に機能を追加できる小さなアプリケーションのようなものです。
例えば、WordPressのプラグインの中には、お問い合わせフォームを簡単に設置できるものやSEO対策(検索エンジンに上位表示させるための作業)をサポートしてもらえるプラグインなどがあります。
もちろん、このほかにもWordPressのプラグインは豊富に提供されていますので、初心者でも簡単にWebサイトに取り入れたい機能を導入できます。しかし、プラグインを利用する際にはいくつかの注意点があります。詳しく注意点を知りたい方はこちらのページを参考にしてみてはいかがでしょうか。
③使えるテーマの種類が豊富
テーマの種類が豊富という点もメリットのひとつに数えることできます。テーマはサイトのデザインや骨組みなどを形成する上でもっとも重要です。
テーマが豊富にあることで、いくつかの候補の中から自分好みのものを選択できます。
しかし、種類が豊富なため、選択に迷われる方も少なくないでしょう。
こちらのページではおすすめのビジネス向け国産テーマをご紹介しています。ビジネス向けのテーマをお探しの人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
④Web上にたくさんの情報が公開されている
WordPressの情報がWeb上にたくさんアップされているという点もメリットです。
WordPressは初心者でも管理しやすいようにサポートしてくれるシステムですが、運営しているとトラブルに遭遇することもあります。
WordPressであれば、トラブルに合ってもWeb上に情報がたくさんあるので、自分で調べて解決しやすいでしょう。
⑤複数人での編集も可能
複数人で編集作業ができるという点もメリットです。
WordPressにはユーザー管理機能があり、各ユーザーに権限を付与できます。初心者には少し難しい話ですが簡単に説明すれば、WordPressは複数人で管理ができ、権限を付与することでユーザーごとに“できること”と“できないこと”を事前に決められるということです。
つまり、WordPressはチームで安全にWebサイトを管理していくことができるようになっています。
WordPressのデメリット
次に、WordPressのデメリットを見ていきましょう。
①ある程度のサーバー管理技術が必要
WordPressのデメリットは、最低限のサーバー管理技術が必要なことです。
サーバーにもよりますが、WordPressを導入するためには、WebサーバーやMySQLの知識が求められる場合もあります。そのため、初心者の中には導入が難しいと感じる人も少なくありません。
しかし、レンタルサーバーであれば、クイックインストール機能を使ってボタンひとつでWordPressを導入できるものもあります。
さらに詳しくレンタルサーバーについて知りたい人はこちらのページを参考にしてみてはいかがでしょうか。
②いろんなデザインや機能を加えるならWordPressの専門的知識が必要
そのほかのデメリットは、オリジナルデザインや機能を追加する場合、WordPressの専門知識が求められることです。
例えば、オリジナルのテーマを使うならHTML、CSS、JavaScript、PHPを使ってテーマ作成をする必要があります。また、オリジナルの機能を追加するなら、PHPを用いて自分でプログラミングする必要があるでしょう。
しかし、WordPressの専門知識がなくてもデザインや機能を加えられる方法はあります。その方法は、制作会社を利用することです。こちらの記事では制作会社を利用する場合、どのぐらいの費用がかかるのか解説していますので、WordPressの専門知識を回避してオリジナルのデザインや機能を追加したい人はチェックしてみて下さい。
③定期的にアップデートをしなければならない
WordPress本体やプラグインは定期的にアップデートする必要があります。
例えば、WordPressを定期的にアップデートすることでセキュリティを強くできます。また、プラグインをアップデートすれば、バグを解決できたりします。
アップデートは非常に大切なことですが、少し手間がかかるので、WordPressのデメリットと言えるでしょう。
④セキュリティ対策が必要
WordPressは人気の高いCMSであり、オープンソースソフトウェアでもあるため、セキュリティの危険性にさらされやすいです。そのため、大切なコンテンツを守るためにも、セキュリティ対策は必須となります。
こちらのページでセキュリティ対策についてご紹介していますので、もっと詳しくセキュリティ対策について知りたい人は参考にしてみて下さい。
WordPressが人気な理由
使用率29%という数字を見ればわかるように、WordPressは非常に人気のあるCMSです。
では、なぜこのようにWordPressは様々な人たちから支持を得ているのでしょうか。
ここでは、WordPressが人気な理由をご紹介していきます。
①誰でも無料で使えること
人気の理由は価格です。WordPressは無償で利用できます。費用がかかりませんので、誰でも利用することが可能です。
WordPressの導入費用についてもっと詳しく知りたい人はこちらのページをチェックしてみて下さい。
②プログラミングなどの専門的知識がない人でも使える
WordPressの人気が高いそのほかの理由は、専門知識がない人でも利用可能な点です。
WordPressであれば、コーディングをしたり、プログラムを組んだりしなくてもWebサイトを成長させられます。専門知識を必要とせず、初心者でも運用しやすいのでWordPressの人気は高いというわけです。
WordPressで必要な環境
WordPressを動作させるためには、まず環境を準備しなければなりません。実際にどのような環境が必要なのか詳しく見ていきましょう。
①ドメインの取得
まず、サイトを公開するなら、ドメインを取得する必要があります。ドメインとはそのサイトの住所のようなものです。例えば、このサイトのドメインは「grow-group.jp」となります。
ドメインを取得しなくても、IPアドレスでサイトを運用することはできます。しかし、一般公開する場合、ドメインの取得は必要不可欠でしょう。
②サーバーの利用
WordPressはサーバー上で動作するソフトウェアです。そのため、自宅サーバーや自社サーバーを使わない限り、サーバー契約をする必要があるでしょう。こちらのページではWordPressを運用できるサーバーをご紹介しています。まだ、サーバー契約をしていない人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
③デザインテンプレートを用意する
ドメイン取得とサーバー契約ができたら、次はデザインテンプレートを準備する必要があります。デザインテンプレートは種類が豊富でさまざまな候補の中から選択できるでしょう。テーマ選びに迷っている人は、こちらのページをチェックしてみてはいかがでしょうか。ビジネス向けの国産テーマを紹介していますので参考になるでしょう。
WordPressで作られたサイト4選
WordPressは人気があるCMSなので、すでにWordPressを使った有名なサイトが存在します。
ここでは、WordPressを使った有名なサイトをピックアップさせていただきます。
①株式会社カカクコム
株式会社カカクコムは、「価格.com」や「食べログ」などを運営する会社です。このような有名企業でもWordPressでサイトを運用しています。
②クックパッド株式会社
クックパッド株式会社は料理レシピサイトを運営する企業として有名です。こちらのホームページもWordPressが使われています。
③株式会社オリエンタルランド
http://www.olc.co.jp/ja/index.html
株式会社オリエンタルランドは、東京ディズニーリゾートを運営している会社です。
④株式会社ZOZO
株式会社ZOZOはZOZO TOWNを運営する会社として有名です。
WordPressのカスタマイズについて
WordPressで作られたサイトをご紹介しましたが、これらのサイトの多くがWordPressをカスタマイズしています。実際に初心者の中にはWordPressのカスタマイズを検討している方もいるのではないでしょうか。
WordPressをカスタマイズする方法は、自分でカスタマイズする方法と制作会社に依頼する方法があります。Webの専門知識がないという方は制作会社に依頼する方法を選択するといいでしょう。
WordPressのカスタマイズを制作会社に依頼する場合、費用が気になる方も多いのではないでしょうか。WordPressの導入費用の相場はこちらのページに詳しく書かれていますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、WordPress初心者でも理解できるように、できるだけわかりやすくご説明させていただきました。実は、WordPressはとても奥が深いCMSです。
そのため、今回ご紹介した内容は“基礎の基礎”です。WordPressについて奥深く知ってからサイトを運営するとなると時間がかかるので、制作会社をうまく利用してWordPressを使ったホームページやブロクを構築されるといいでしょう。
Udemyを実際に体験した方の感想記事もぜひご覧ください♪