こんにちは!オンスタ運営。ケイジャニストやまだです!
さて、今回はASPについてです。エンジニアさんを普段から職務としている人にとっては当たり前かもしれませんが、ここではディレクターさんやweb担当者の方々など、あまりそのあたりの知識に知見がない人を対象にしています。もし「もう知っとるわ」という方がいらっしゃったら、するりと他記事へ移動していただければ!
それでは行ってみたいと思います!
ASPってなに?ASPサービスの概要
まず耳慣れないこのASPという名称ですが、正式には「Application Service Provider」と言います。
頭文字をとって「ASP」と一般的に呼ばれています。
wikipediaでは以下のように紹介されています。
ASPサービスとは、アプリケーション(サービス・ソフトウェア・ソフトウェア稼働環境)をインターネット(ネットワーク)を経由して提供する事業者・仕組み全般(プロバイダ)のことを指します。
利用者はブラウザを通じて、インターネットを経由し、ASPのサーバーにアクセスして各アプリケーションを利用します。ASPという言葉の誕生は古く、1998年頃、アメリカでADSLなどの回線が整った辺りから使われるようになりました。(起源としては1960年代頃から存在)
つまりどうゆうこと?
なかなか文章では伝わりづらいですが、いわゆる見積もりとかメルマガなど、ネットを通じてアプリケーションを提供してくれる事業者さんをASPと呼んでいます。
ASPサービスとは?
ASPは事業者さん、その事業者さんが提供してくれるアプリケーションをASPサービスと呼んでいるといえますね!
上述のことから、インターネットを介し、ソフトウェアそのもの、もしくはソフトウェア稼働環境、各種サービスを提供してくれるものはすべてASPになります。
代表的なASPは以下のようなものです。
・オープンソース開発のコミュニティ基盤
・分散ソフトウェア開発のエンジニアリング環境
・財務会計
・給与計算
・グループウェア
・営業管理、顧客管理、ICT資産管理
・販売管理、在庫管理
・コンピュータウイルスのチェックソフトや除去ソフト・インターネット上の風評監視サービス
いかがでしょう?ほとんどの企業様や個人事業主さんが使っているようなサービスがズラリ網羅されています。
このようにASPとはとても身近なものであることがわかります。
ASPのメリット
ASPで提供されるサービスを自作した場合との比較で見ていきましょう。
- 制作コストが抑えられる。
- メンテナンスなどの運用・保守はいらない
上記のようなメリットが主だと思います。
通常ソフトウェアなど機能を持ったシステムを発注する場合、初期導入費用や月間運用費用に併せて、構築費用やライセンス料など、別途高額な費用がかかる場合が多いですが、ASPの場合、実際にかかるコストとしては初期導入費用(契約)と月間のランニングコストのみといったものが過半数を締めます(最近は従量課金制(使った分だけ支払う)が多い)。
システムの内容にもよりますが、当然受託する側としてもかなりのコストを要するため、ゼロベースでの新規構築などは作るだけでも大変な費用がかかります。
こういった提供してくれるASPサービスを利用するだけで、欲しい機能が低コストで、かつ、サクっと手に入るところが大変おおきな魅力といえますね!
ASPのデメリット
ではそんな素敵なASP、デメリットはどんなものがあるのでしょうか?
次にデメリットについて比較したいと思います。こちらも同じく、ASPで提供されるサービスを自作した場合との比較で見ていきましょう。
- 不具合/不備が発生した場合、なにもできない。
- カスタマイズはやりにくい、もしくはできない。
- 動作環境は顧客、もしくは利用者のネットワーク事情に依存する
ソフトウェアの稼働環境提供等であれば、対応もできますが、完成されて提供されるASPサービスの場合、こちらで何か対応するといったことはできません。API提供されているものをこちらでカスタムしている場合は、何かしらの対応ができる可能性はありますが、コアは触れませんので、多くの場合対応ができません。
なにかするにしても、API提供をしてくれている範囲でのみ、カスタマイズという形になります。
ASPとクラウド
また、ややこしいのが比較的新しい単語でクラウドというものがあります。ここまで解説してきたASPサービスとクラウドサービス、並べてみるとどう違うのか?といった疑問が湧くと思います。
ASPという言葉は先述の通り、ネット黎明期の1998年頃に発生した言葉で古いのです。これが新しい仕組みの登場とともに『現在は「クラウド」に置き換えられて表現されることが多い』といったのが実情です。
まぎらわしいので混同しないようにしましょう。
まとめ
ここまでいかがでしょうか?このASPという単語、なかなか慣れない部分もあると思いますが、せめて理解の一助になればと思います。最後にこのASPについてまとめます。ぜひ日々のお仕事にご活用ください!
- ASPとはインターネットを経由してソフトウェア、ないしソフトの稼働環境、サービスを提供する事業者を指す
- ASPを利用するメリットは一からシステム構築をしなくて機能を利用することができるので安価であり、通常ソフトウェアにつきものの、保守・運用といったものを考えなくてよい。
- ASPを利用するデメリットはカスタマイズできないことと、不具合不備の発生時に対応が難しい、利用者のネットワーク環境に依存するという点。
- ASPという言葉は古く、現在はクラウドと呼ばれている
以上、ケイジャニストでしたー!
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